こんにちは、ねこきん(@nekokin37)です!
地価公示はある程度有名ですが、その弟的な存在の地価調査について書いてみました。
毎年7月1日の価格を求めるものですが、業務内容はほぼ地価公示と同じです。
地価公示と同様、一度評価員になれば毎年安定的に受注できます。
儲かるかと言われれば儲かりません…!
1. 地価調査をざっくりご紹介
難しい定義の説明は国交省とWikipediaさんにお任せします。
地価公示と同様、不動産取引の指標になるよう土地価格の目安を毎年公表しているものです。
こちらも固定資産税の標準宅地価格などの公的な価格の指標にも使われます。
地価調査は地価公示から半年遅れて、毎年7月1日です。
発表されるのは9月下旬になります。
地価公示の依頼者は国土交通省(要はお国)。
地価調査の依頼者は都道府県です。
地価公示と合わせて、半年ごとの地価の推移が追えるかたちになります。
実務では”調査(チョウサ)”と略してよんでます。
2. 地価調査ポイントの探し方
地価調査地の探し方は地価公示と同様です。
紛らわしいですが、
地価公示地は”標準地”、
地価調査地は”基準地”と呼び分けています。
地価調査地は地価公示に比べて少ないです。
地価公示と共通ポイントも少しだけあります。
共通ポイントであれば、半年毎の地価の推移を終えることになります。
したがって、共通ポイントは地価公示・地価調査の中でも特に重要なポイントと認識されています。
(共通ポイントは代表標準地なんて呼ばれ方をしています)
なお『標準地・基準地検索システム』では地価公示の評価書はみれますが、地価調査はみれません。
たまに自治体HPで地価調査の評価書が載っているところがあるので、あればラッキーな方です。
■地価グーグルマップ版
グーグルマップに各ポイントを落としたものです。
ブラウザの読み込みも早くストレスないです。
さぁ自宅近くの基準地探しの旅に出かけましょう!
■標準地・基準地検索システム
こちらは国交省のページです。
3. 地価調査の報酬は1ポイント60,000円くらい
地価調査業務の報酬は、地価公示と同水準で1ポイント63,000円くらい。
(依頼者が国ではなく都道府県になるため都道府県ごとで微妙に報酬が変わるかもですが概ね同水準のハズです。)
地価調査は地価公示みたいに2者鑑定はとりません。
一人で行います。
地価公示よりポイント数も2者鑑定もとらないので割当ポイント数は少ないです。
私の所属都道府県(都心部)で一人当たり3~5ポイントでした。
地価調査の評価員になると、年間25万円位の売上見込みになる感じですかね。
4. 地価調査の評価員になる要件は地価公示の評価員になること
地価公示をやっていたら勝手に付いてくる感じです。
都道府県から地価公示の評価員宛に地価調査を辞退するなら連絡ください~的な連絡が入ります。
地価公示だけで地価調査やらないって人はいるのですかね。
情報あれば教えて下さい。
5. 地価調査の業務
ほぼ地価公示と同じ内容で業務が進みます。
毎月分科会という定例会議を行います。
もちろん事例カード(新スキーム)も作ります。
分科会
地価調査も”分科会”制度で進めていきます。業務は4月頃から始まって、7月上旬~中旬に納品です。
分科会は地価公示と同じところに入るハズです。
作業内容はほぼ同じ(作成資料が若干変わる位)。
評価書も地価公示と同様の専用のソフトで書く簡易なモノとなります。
取引事例の作成(新スキーム)
新スキーム業務は地価調査の業務中も当然やります。
間違いなく赤字。
6. この記事のおさらい
- 地価調査は地価公示とほぼ同様の業務。
- 地価調査の売上は25万円位。時給換算すると公示より悪い。
- 地価公示の評価員になると地価調査もセットでついてくる!
最後に鑑定士の仕事について、公的評価も含めて網羅的に記載されている本を紹介しておきます。