こんにちは、ねこきん(@nekokin37)です!
不動産鑑定士は士業ですから独立も選択肢の一つですよね。
サラリーマン的な年収とは別に、独立した場合にくっていけるかも気になるところです。
独立した場合の売上は統計データとしてわかりませんが、一人当たり鑑定士の売上をまとめてみましたので参考にしてみてください!
データでみると、不動産鑑定士の人数は都心の1都3県で50%弱占めており、特に東京がぶっちぎりで多いです。
それだけ都心で仕事がある証拠ですが、東京の地価公示などの公的評価の一人当たり売上は最下位です。
都心には都心の仕事、地方には地方の仕事の取り方があることが如実に表れていますね。
また、年齢構成をみるに地方の不動産鑑定士不足が深刻化しそうです。
1. 都道府県別:不動産鑑定士1人当たりの報酬
都道府県別に鑑定士1人当たりの売上をまとめたのが以下の図表です。
あなたの気になる都道府県の売上がどれくらいかチェックしてみて下さい。
ちなみに②の公的土地評価には、地価公示・地価調査・国税・固定が含まれてます。
3年平均をとってるので、3年に一回ある固定の評価替えによる吹き上げ売上も標準化されて含まれてます。
①+②の全国平均は1,500万円弱です。
稼ぐ業者と苦戦している業者と2極化もあると思いますので一概には言えないですが、個人的には高い平均値が出てるなと感じました。
宮崎県の3,000万超えぶっちぎり1位の理由はなんなんでしょうかね…
2~9位の上位陣が比較的地方で公的評価の割合が高い印象ですね。
ここでは載せてませんが、1人当たりの公示地のポイント数はそれほど多くないようなので、おそらく固定・国税の売上が高いんだと思われます。
東京をはじめ、都心部は②公的土地評価の売上は小さいですが、①の民間案件での売上が大きいですね。J-REITなどの証券化案件が大きく寄与してると思います。
次に鑑定士人口をまとめた表を載せています。
セットで見てもらうとわかると思いますが、公的評価は地点数が決まっている都合上、売上の総額が決まってます。
鑑定士の人数が増えるほど、公的評価の1人当たり売上が減るように見えます。
都心では公的評価自体やっていない鑑定士が結構いらっしゃるんだと思います。
神奈川県が一番低いのが意外ですが、埼玉県・千葉県も同様に低いですし、関西でも大阪府を中心に隣接の府県が低いという同じ傾向があります。
都心の鑑定士が隣接の府県の仕事を受注しているのかもしれませんね。
2. 不動産鑑定士の人口ピラミッド
次は都道府県の鑑定士の人数と世代についてまとめた図表です。
20代が0.5%とかなり衝撃的な割合です笑
他の士業と比べた訳ではないですが、20代の有資格者レア度はぶっちぎりなんじゃないでしょうか。
20代不動産鑑定士というだけでブランド価値ありそうです。
論文式試験の合格者はもっといると思いますが、実務修習を受けて鑑定士登録まで行ってる人だけで見るととんでもなく少なくなる感じですね。
40~60代がボリュームゾーンで、全体の77%を占めています。
年齢層高いなぁとのんびり構えてたら、ねこきんもそろそろボリュームゾーンに入ってくる年齢になってました…笑
60代70代の割合が多い都道府県は近々で鑑定士不足が起こってきそうですね。
私の実家がある県も鑑定士不足が深刻そうです…
3. この記事のおさらい
- 鑑定士1人当たりの平均売上は平均1,500万円程度。
- 都市部は民間の仕事、地方は公共の仕事が売上の中心。
- 不動産鑑定士は20~30代が9%しかいない(20代は0.5%!)
- 不動産鑑定士は40~60代で77%を占める。
不動産鑑定士の都道府県別の売上と人数について見てみました。
あなたの街の不動産鑑定士の状況はいかがだったでしょうか。
鑑定士の仕事について、公的評価も含めて網羅的に記載されている本を紹介しておきます!