こんにちは、ねこきん(@nekokin37)です!
前回紹介した『コンサル一年目が学ぶこと』という書籍で、”考える”とは自分の意見を持つことという風に理解しました。
最初のうちは、なんとなく考えて、自分の意見・解釈を持つ!でもいいと思います。
はじめは何でもやることが大事。
でもせっかくなら、なんとなく考えるんじゃなくて、”しっかり考えたい”ですね。
“考える”について道しるべを示してくれる本です。
『そもそも「論理的に考える」って何から始めればいいの?』
「受験生は終わったんだからこれらは良く考えて仕事するように。」
銀行員時代、鑑定士論文試験が終わった後に最初に上司に言われた言葉。うるせー受験ストレスがたまっ…
社会人になったら良く言われますよね。ちゃんと考えろって。
何か上手に考える方法論があれば……!
説得力のある説明をできるようなコツを身に着けたい
モノゴトの決断が苦手で優柔不断な
『そもそも「論理的に考える」って何から始めればいいの?』の1分紹介
“考えるコツ”を具体例を交えて教えてくれる1冊。
OLのサオリと大学院生の優斗がストーリー形式での掛け合いで話が進むとても読みやすい本です。
サオリの疑問や悩みに、優斗がお題を出して、サオリと一緒に”考えるコツ”を身に着けていくようなストーリー展開です。
本書が伝える考えるコツはこちら。
- ちゃんと議論するための考えるコツ
- 優柔不断から卒業!素早く「決める」ための考えるコツ
- 斬新なアイデアが生まれる!発想力を身につけるための考えるコツ
- これで問題解決できる!数学的な人が持つちょっとズルい考え方
こういう掛け合い系だと、学び手が若干めんどくさい性格の時がありますが、サオリは察しも良いのでノンストレスでサクサク読めます。
“考える”って何から始めればいいの?
仕事でやらかして凹み中のサオリが優斗にさっそく愚痴っぽい相談を始めます。
サオリ「まあね。でもね、何かこう……自分ではちゃんと考えているつもりなのに、実際は考えるフリをしているだけな気がするのよ。大事なことが抜けているような感じ?そもそも”考える”ってまず何をすればいいのかしら」
『そもそも「論理的に考える」って何から始めればいいの?』
あるあるな悩みです。
考えろって言われても、そもそも自分は考えることができているのか?具体的にどうすりゃえーの?ってなります。
そんな悩みに優斗が道筋を出してくれます。
優斗「何かを考えるときって、まず具体的にテーマを設定するからスタートできるのではないかと思うんですよ。そして、それって実は同時にゴールも設定することになります」
なるほどですね。
ここでのキーワードは、まずは“具体的にテーマを設定すること”,“ゴールを設定すること”ですね。
この2つを明確にすることで、今から何をすべきかを考えることができるようになります。
本書での具体例です。以下2つの質問について考えてみる。
- 『数字について考えてみて』
- 『好きな数字はいくつですか』
しっかり考えることができるのは②という人の方が多いはず。
②は具体的なテーマが設定されているから。
テーマが設定されていると、どのような結論(アウトプット)を出すことになるのかイメージすることができますね。
先日、”テレワークをどのように導入していくか”という会議の書記をやったので、議事録のまとめ方を工夫してみました。
- ゴール:会議で何が決まったか、今後どうすべきか、を明確にする。
- やるべきこと:最大公約数的な各人の発言や議論の中でみんなの共感が得ていた問題に対する解決策、提案をピックアップしてまとめる。
ゴールとしてのアウトプットは、以下の内容は簡潔にわかるようにまとめて報告しました。
何が決まったか:テレワークは継続していくべき。
今後どうすべきか:テレワーク下では営業面が弱まることが課題となる⇒インサイドセールスの強化が必要⇒HPの充実やメルマガ、動画配信といった策を打ち出す。
今までの私の議事録は、この人がこんな発言してました~って感じのことがわかる程度にダラダラ書いていただけでした。
結果、読む人は一から十までだらだらとした文章を読むハメになってムダな時間がかかる報告書だなぁと反省。
最初に『最終的にどんなものをアウトプットするのか、したいのか』を明確にすること、これが”まず考えるに当たってやるべき”ことだと気づかされました。
ちなみに議事録の書き方は、2冊目で紹介している『コンサル一年目が学ぶこと』にも書かれています。ご参考にしてみてください。
論理的に考えるとは?
銀行員の新人研修でロジカルシンキングとかいうのやったことがあります。
横文字(笑)意識高い(笑)
なんて思ってましたけど、これを意識的に出来てると出来てないとでは仕事の説得力に差がでると気づかされました。
サオリ「要するに、論理的ってどういうことなの」
優斗「一言で言うと、線でつながっていることです」
ここでいう線でつながっているってことは、
AだからB、BだからC、こんな感じで連続性があることだということ。
また、優斗は”帰納的に考える”ことで説得力が増すといいます。
優斗「帰納的に考えるとは、複数の根拠から結論をしめすこと」
帰納的とは、複数の根拠か類推して結論を示すことです。
Aから説明するとX、Bから説明してもX、Cから説明してもX。
要は、結論を説明するための根拠を増やすこと。
なんにでも当てはめることですが、不動産の価格を求めるときも同じことをやりますね。
対象となる土地価格を求めるとき、似ている土地の取引事例を探してきて、あそこでは1坪50万円、ここでは1坪52万円、ちょっと離れてエリア的には劣るところだけど1坪45万円。
これらの事例について土地の形状やら規模、駅距離やら道路の幅員やらいろいろ分析して1坪50万円と結論づける。
不動産鑑定評価基準の取引事例比較法という手法です。
今後のアウトプット
“考える”についてコツが、とにかくわかりやすく書いてあります。
考えるに当たっては、まずはゴールの設定!
論理的に考えるとは、点と点と線で繋ぐこと!帰納的に考えることで線が増やせる!
他にも
- どちらか判断に迷ったときはどうすればいいの?
- “裏を返せば”の思考法で、発想力を鍛える
- “ズル賢い”は武器になる
などなど、ビジネスシーンで使えるネタがたくさん詰まっています。
論理的思考についての入門書には最適の一冊です。
論理的に考える力は陳腐化しないスキルです。
本書が気になる方はぜひ手に取って読んでみて下さい。
私も引き続き、“考える”をサボらないように精進します!