こんにちは、ねこきん(@nekokin37)です!
論理力を鍛える方法はたくさんあるかと思いますが、その一つが読書です。
本の読み方を変える(目的意識を持つ)ことで、論理力を強化することができる!というのが今回の書籍です。
論理思考は訓練によってしか養成できないとする一方で、訓練さえすれば誰でも身に付けられるものと言います。
”やればなんとかなる”というのは勇気がもらえますね!
文を読む力(理解力)を身に付けたい人
論理についての知識を整理したい人
『論理思考力を鍛える「読む技術」』の3分紹介
”なんとなく読書”から脱却して、”筆者の主張を捉える読書”へ転換できるようにする本です。
ちなみにこの著者は大手大学受験予備校の現代文講師です。
筆者の主張を捉えるには、筆者の立てた筋道(論理)を追う必要があります。
そして、この筋道を追うことで論理力が身に付く読書となります。
では、どうやったら筋道を追うことができるのか。
それは論理の基礎を理解することから始めます。
論理の基礎は以下の2つ。
- 言葉の規則を理解すること
- 論理の法則を理解すること
この2点を意識しながら本を読むことで頭の使い方が変化する、これがロジカル・リーディングだそうです。
読書テクニックや良書の探し方、要点のまとめ方、読書ノートの作り方などなど実践的なインプット・アウトプットの方法もたくさん書いてありますが、この2つが一番勉強になりました。
(読書ノートは面倒なので作れない派です…何度かチャレンジして長続きしなかった…)
”言葉の規則を理解する”。すなわち要点を捉えて文を読む。
まずは言葉の規則。
これを理解すると、文を読む力が付いて読解力が上がると言います。
現代文講師らしく文章の構成からの解説ですね。
- 文章は、一文と一文の集まりから出来ています。
- 一文は、文節と文節の集まりから。
- 文節は、単語と単語の集まり。
文章を分解するとこんな構成なんですね。なるほど。
一文は要点と飾りからできています。
要点さえ抑えればどんな複雑な文でも理解できるようになります。
それでは要点とは何か。
主語と述語です。
つまり、一文は主語と述語という要点(骨子)があって、後はそれらを賑やかにする飾り(肉付けの部分)から出来ているということ。
ねこきんは倒れた。
ねこきんは気温38度の真夏の暑さにも関わらず、お気に入りの赤色自転車に乗り、3時間休みなくこぎ続けて大阪から京都へ向かったため、熱中症となり倒れた。
この二つの文の要点は、
ねこきんは(主語)
倒れた(述語)
ですね。
つまりどういうことなの?が分かると文はグッと読みやすくなり、ひいては理解力が高まります。
それが要点(主語・述語)を拾うことということになります。
”論理の法則を理解する”。すなわち文の論理関係を読み解く。
一般に用いられる論理は3つだけ。
- イコールの関係
- 対立関係
- 因果関係
論理とは、主張を不特定多数の人にわかってもらおうと、筋道を立てて説明することです。
筋道を立てるとは、点と点が繋がっている状態ですね。
不特定多数の人にわかってもらうためには、なるほどと思わせる論拠を並べていけば良い。
そこで使われるのが上の3つの関係であり、この関係を読み解くように読書をするのがロジカル・リーディングです。
イコールの関係
イコールの関係とは名前のごとく、主張=○○となる関係のことで4つに細分されます。
- 具体例
- 体験
- 引用
- 比喩(たとえ話のコト)
この4つ、PREP法のEに当てはめると有効ですね。
結論(Point) ⇒ 理由(Reason) ⇒ 具体例(Example) ⇒ 結論(Point)
の順で話を展開すれば説得力あるプレゼンができるというフレームワーク。
具体例のところを、体験・引用・比喩に置き換えて使う感じ。
この組み立ては就職活動の面接でも有効です。
対立関係
反対のものを持ち出すことで、自分の主張を明確にするという使い方の論理。
要は比較できるモノサシを置くことで、自分の主張を際立たせる!方法です。
不動産鑑定評価の取引事例比較法もこれに当たりますね。
商品企画をする時って、競合他社のことを調べるハズ。
対立関係にあるあの商品は、ココが強みで売れているから、それを取り込む。
対立関係にあるあの商品の弱点を克服したのが、この新製品。
こんな感じで日常から対立関係を引用しています。
因果関係
因果関係は、AだからBであるという理由・原因⇒結論・結果の関係です。
またまたPREP法ですね。
結論(Point) ⇒ 理由(Reason) ⇒ 具体例(Example) ⇒ 結論(Point)
ビジネスでの主張(結論)には、理由付けが一番重要です。
その理由付けにより説得力を持たせるのが、イコールの関係を使った4つ(具体例・体験・引用・比喩)になると思います。
今後のアウトプット
この本を通じて、”論理”について整理できたのが良かったです。
無意識に使っていることを、意識的に使うって大事ですよね。
意識的にできるということは、コトバに出来るようになって、かつ再現性も付くから何度でも出来るようになります。応用も効くハズ。
意識的に使うには頭の中で整理されている必要があります。
この本に書かれているロジカル・リーディングという読み方を実践するには、慣れるまで結構な忍耐力が要りそうですが、通常の読書に少しでも取り入れていこうと思います。