こんにちは、ねこきん(@nekokin37)です!
今回は短答式試験の攻略法について取り上げてみました。
短答式試験の攻略に当たって、以下5つの項目を中心に見ていきます。
- 短答式試験の合格ライン
- 難易度・勉強期間
- 使用教材
- 勉強方法
- 予備校を利用すべきか否か
なお、短答式試験の科目は①鑑定理論,②行政法規の2つだけです。
そして②行政法規は論文式試験には出てきません。
鑑定理論は論文式試験対策をしていれば、自然と短答合格レベルに達します。
なので、短答対策=行政法規に絞って紹介していきます。
1. 短答合格ラインは7割目標で設定
試験日は例年、GW明けの5月中旬頃、合格発表は1ヶ月後の6月下旬頃です。
合格ラインは概ね7割程度です。
最近は上昇傾向にあり、令和4年度は75%とかなり高い水準でした。
※短答式は各科目40問で、一問当たり2.5点で200点満点です。
平成26年から試験結果(短答式・論文式)を公表しているので参考にしてみてください。
短答も論文も科目ごとに足切りがあるので、得意科目で逃げ切るという作戦はオススメしません。
鑑定理論1本で行くのではなく、行政法規も点数を取れるようにしておきましょう。
2. 短答式試験の難易度
短答式試験の難易度は宅建と同等程度と思います。
初学者の必要な勉強時間は200~300時間が一つの目安になります。
既に宅建持ちの人であれば、都市計画法や建築基準法などへの慣れがあると思うので、もう少し短い時間で合格レベルに達することができるハズです。
個人的に、行政法規については予備校カリキュラムのように半年以上前からじっくり勉強するよりも直前期の2~3月頃からガッと詰めて勉強した方が良いと思います。
長いスパンを取って試験に必要な細かい論点を覚える⇒忘れないよう適宜メンテナンスをする、といった作業は非効率です。
3. 短答式試験対策に使う教材
インプット教材は予備校テキスト。
アウトプット教材は過去問。
この二つだけで十分です。
市販の問題集も答練も不要だと思います。
4. 短答式試験の勉強方法
アウトプット9割、インプット1割の目安です。
講義を1週聴く or テキストを軽く一読する。
いずれか終えたら、ひたすら過去問を回しましょう。
過去問の回し方は以下の工夫を!
- 過去問は最低10年分やる。余力に合わせて15年、20年と増やす。
- 5択のすべての正誤が判断ができるようにする。(これだけで5択×40問×10年分=2,000の選択肢があるので結構きついです)
- 問題集は4週以上回すことを目標に
- 解答日と解けたか否かのチェックを残しておく。
解答日を問題集に記録しておいて、同時に5択すべて解けたなら〇、ダメだったなら×とチェックも残しておきます。
2週目は1週目の復習が忘れないうち、おおよそ1週間以内を目安に再挑戦します。
同じく〇×チェックを残します。
〇が3回連続で続いたら、理解十分なので再挑戦のときは解く必要なしです。
時間が掛かるように思えますが、2週目、3週目を前回からの期間を開けすぎないうちにやることでスピードがめちゃくちゃ上がっていくので、それほど時間が掛かりません。
この勉強方法は不動産鑑定士試験に限らず、〇×式の短答式試験にはどれでも共通する攻略方法です。
5. 短答は独学、論文は予備校の戦略について
最後に、短答式試験を独学で突破、論文式試験から予備校を利用といった計画をねる人もいると思います。
がっつり鑑定士試験の合格を狙っていく覚悟ができているなら、短答式の段階から予備校を利用した方が良いです。
私は、短答式試験は独学、論文式試験からTAC通学生でした。
短答式試験は独学で受かったものの、鑑定理論は独学だと理解不足がひどく、論文式試験では最初苦労しました。
論文を見据えると、鑑定理論は最初から予備校で習うべきですし、受験期間が短くなれば結果として費用は安く済みます。
数十万円で1年間の勉強期間が延びる可能性が減るなら安い買い物だと思います。
なお、独学で使ってたテキストは市販のモノです。可もなく不可もなくって感じでした。
6. この記事のおさらい
- 合格ラインは7割!
- 難易度は宅建程度=必要な勉強時間は200~300時間。
- 使う教材は予備校テキストと過去問だけでOK。
- 勉強方法は、過去問を何度も回す。全ての選択肢の正誤がわかるように!
- 論文を考えると、短答のときから予備校を使った方が効率的。
勉強慣れしてくるまでは短答式試験も相当大変に感じると思います。
しかし、短答式試験と論文式試験では難易度は10倍くらい違います。
まずは、最初の登竜門だと思って頑張りましょう!
はじめまして。
短答式の行政法規ですが、足切り点数は何点なんでしょうか?
あきらさん、はじめまして!
お返事が遅くなり申し訳ありません。
すいません、短答式の足切りについては年度によって変わると思いますので明確には分かりかねます…
近年に比べて今年の行政法規はやや難しかったようですので低めに設定されるとは思います(今年は40~50点程度でしょうか)。
なお、鑑定士の短答式試験に限って言えば、2科目しかないため、足切りラインにそこまで神経質になる必要はないかと思います。
例えば、行政法規が足切りスレスレラインであれば、すでに合格が困難な可能性があります。
TAC講評の合格ラインは鑑定理論75点、行政法規60点で合計135点予想です。
行政法規の足切りラインを7掛けの40点位とすると、合格に必要な鑑定理論は95点必要な計算になってしまいますので。
上位約3割が受かる試験ですので、足切りラインも合格点の7~8掛け位かと勝手に予想はしております。
明確な答えになってなくてすいません(゚ー゚;