こんにちは、ねこきん(@nekokin37)です!
鑑定理論の論文式試験は、章と章をまたいで解答しないと高得点にならない問題が多く出題されます。
今回は、鑑定理論を体系的・横断的に理解するためのコツについて書いてます。
鑑定理論の横断的理解が必要と言われますが、実践するのがなかなか難しいです。
私は受験生時代、5つにグルーピングすることで横断的理解を行っていましたので紹介します。
グルーピングのコツは大雑把に!です。
まずは繋がりがざっくり見える化できることが重要。
総論8章の『鑑定評価の手順』を覚えて、鑑定評価の全体の流れを理解
まずは、鑑定評価ってどんな風にすすむのかざっくり理解しましょう。
【基本的事項の確定〜報告書の作成】
〜イメージ〜
- 対象の前提条件を確定して(基本的事項の確定)
- あ、利害関係は大丈夫?と確認して(利害関係等の確認)
- どうやって進めていくか計画を立てて(処理計画の策定)
- いざ実物を見に行って(対象不動産の確認)
- 実査のついでに価格に影響しそうな要因もチェックしたり、使えそうな資料も集めて(資料の収集・整理)
- そして家に帰って情報・要因を分析して(資料の検討・価格形成要因の分析)
- その情報を鑑定評価の手法に当てはめていって(鑑定評価手法の適用)
- 試算価格を求めて、計算ミスや考え方が間違ってないかチェック(試算価格の調整 再吟味)
- どの試算価格が説明力として一番優秀か決めて(試算価格の調整 説得力に係る判断)
- 鑑定評価額を決定して(鑑定評価額の決定)
- 報告書にまとめて(鑑定評価報告書の作成)
- 鑑定評価書出来上がりー。就寝
なお、8章は総論のまとめ的な章ですが、
試験対策としては
- 『鑑定評価に必要な資料』
- 『試算価格の調整』
この2つは、抜き出して1つの独立の章ぐらいの認識を持っておいた方が良いです。
章と章を4つにグルーピングして繋がりを理解
次に、総論を以下4つの章にグルーピング。
①2・3章『種別と要因』
②6章『要因分析』
③7章『手法の適用』
④8章『試算価格の調整』
カタマリを4つと意識して勉強してます。
①:種別類型ごとでどんな価格形成要因があるか、どんな市場参加者が想定されるか把握
②:①を分析。
③:分析結果を各手法に反映させていく。
④:①〜③の手順を再吟味(見直し)、説得力に係る判断(重み付け)していく。
って感じです。
『試算価格の調整』は意外と頭から抜けがちなので要注意です。
5章と9章で5つめのグルーピング
5章と9章は相性が良いということを覚えておくと便利です。
5章系の問題でたら、締めに9章と絡められないか絶対に考えるようにしましょう。
9章の基準貼っといたら加点1〜2点きます。
それと9章は締めの文章に使いやすい基準です。
9章があまり出にくいからと疎かにするともったいない!覚えておくと結構便利ですよ。
5つのグルーピングを包むように、全体に掛かってくるのが4章と8章『鑑定評価に必要な資料』、そして1章
4章『諸原則』
上の番号に対応させると、、、
①:地域の種別判定だと変動・予測の原則使います。
②:要因分析は…なんかもう色々使う笑
③:手法の適用は…これもなんかもう色々使う笑
④:再吟味の列挙事項にあります。
こんな感じで4章は全体に掛かる章です。つまりどこでも使えるんで、論文の最後で書くことないかな~となって何とか粘る時に使えます。
8章『鑑定評価に必要な資料』
確認資料、要因資料、事例資料。
なんか説明するまでもないですかね
対象不動産の確定・確認に必要な資料(5・8章と関連)
価格形成要因の把握・分析に必要な資料(3・6章と関連)
鑑定評価手法に必要資料(7章と関連)
1章
とりあえず責務以外はどっかと関連してる感じです(細かいこと言うと責務も各論3章と……ですが細かいことは割愛)
鑑定評価の前提概念だから全体に係る章になります。総論1章は別記事で。
この記事のおさらい
- まずは全体像を総論8章で理解
- 2・3・6・7・8章は相性が良い
- 5・9章は相性が良い
- 1・4・8(資料)章は全体に影響してくる内容
大雑把に括ると、こんな感じでイメージ持つと体系的な理解が進むかと思います。
価格時点と時点修正は1,4,7章、確定と確認は5章8章やないか!特殊要因の扱いは3章8章やんけ!とかツッコミどころ満載ですが、あくまで大雑把に〜です。