図書館

【3冊目】『コンサル一年目が学ぶこと』

こんにちは、ねこきん(@nekokin37)です!

コンサルティングの人って賢くみえるのなんでなんでしょうね。

マッキンゼーとかボストンとかすごい人が多そうなイメージ。

不動産にもコンサルティング領域ありますし、不動産鑑定士もコンサルティング業務(2項業務と呼んでます)あるということで手に取ってみた書籍です。

この本を読んで理解できるようになることは以下のように書かれてます。

職業を問わず、業界を問わず、15年後にも役立つ普遍的なスキルを
社会人1年目で学んだ時の基礎的なレベル
コンサル一年目が学ぶこと

書籍のタイトルから気づきにくいですが、コンサル業界に限らず社会人1年目とか若手世代にオススメです。

若手どころか中堅に足突っこんでる世代ですが、読んでよかったです。

  • 働き方改革で生産性の向上
  • AIに仕事を奪われる危機

人生に追われているんだか、豊かになってるようで存在意義を奪われているんだか、良くわからない昨今です。

何物にも奪われない自分の価値を作るのに役立つはずです。

わるきん
わるきん
本を読んだり、勉強したりしても身につかないんじゃ~
うさこ
うさこ
アウトプットが大事って最近よく聞くけど、どうすればいいの?
ねこきん
ねこきん
この本はアウトプットすることのメリットやアウトプットの具体的な方法を紹介してくれています!

どこにいっても使えるな普遍的なビジネススキルを身に着けたい人
伝えたいことを明確に伝えられるようになりたい人
コンサルタントとして必要なスキルを身に着けたい人

『コンサル一年目が学ぶこと』の1分紹介

この本は、”自分の考え”がキーワードになって構成されているように感じました。

タイトルから推測できる通り、コンサルタント1年生が身につけておくべきスキルをまとめた1冊です。

それは、3つのテクニックと1つのマインドスキルに分類されています。

  • 話す技術
  • 思考術
  • デスクワーク術
  • プロフェッショナル・ビジネスマインド

“自分の考え”を、上司やクライアントに如何にわかりやすく説得力のある形で伝えるか。

“自分の考え”を生み出すための考え方。

“自分の考え”をエクセルやパワポにまとめる手段。また、”考える”時間を確保するためには、事務作業は徹底的に効率化する

“自分の考え”を成長させるための意識の持ち方。

“考える”というキーワード自体は、2章思考術で出てくるのですが、本書の根底はずっと”考える”について書かれているものと思います。

コンサルティングファームの人たちがどのように考え、どのような意識をもって仕事をしているのかが垣間見えるとともに、そこで培われるスキルが上の4つです。

この4つはビジネスパーソンとしての普遍的な能力ため、どこに行っても活かすことができます。

要は、この4つのスキルは『潰しが効く人材になれる』ということ。

説得力がある話し方、考えることは人間だからできること、効率的な業務の進め方などは今まさに働く人に求められていることで、一度身につけたら一生モノです。

この本に書かれていることを手に入れるのは早ければ早いほど、今後のビジネスライフが豊かになるハズです。

以下、私が気になったトピックを書いていきます。

結論から話せ

国語の授業は起承転結で話すけど、ビジネスでは結論から話す。

社会人なら聞いたことある人も多いと思います。

本書もまず一番最初の見出しに持ってきているということは、コンサルティング業界でも最も重要視されていることなんでしょうね!

結論から話さないデメリット

  • 何が言いたいのかわからなくなる
  • スピード感がない

『で、なにが言いたいの?』

『もっと簡潔に言ってよ』

結構メンタルに来る指摘。

“で”とか言わんとって欲しい!

 

結論から話すようにすることでこんな辛辣なコトバを貰わなくてすむようになります。

『結論から話す』をより良くする具体的な手法:PREP法

さっそく結論から話すようにしましょう。

結論”から”なので、続きがあります。

なぜその結論に至ったかという理由付けですね。

『結論”だけ”話す』なんてしてしまうと、今度は『で、なんでそうなるん?』って追撃がきます。

“で”とか言わんとって欲しい!!!

そんな追撃にも対応できる『結論から話す』を”型”に落とし込んだものが【PREP法】です。

  • P:Point…結論
  • R:Reason…理由付け
  • E:Example…具体例
  • P:Point…結論の繰り返し

この型にはめ込んで上司に説明するだけで、わかりやすい・スッと理解できる・君なかなかやるね!って具合に良好なコミュニケーションになります。

言われてみれば、なるほど便利な型もあるもんですね。

私も打ち合わせの時に使うようにします。

ちなみに、PREP法は意識して実践するようにしないと身につかないと述べられています。

意識しないと思いつきで話してしまうクセが抜けないようです。

PREP法を実践

具体的にやってみましょう。

シチュエーションは【お客様から、大阪なんばの商業施設の利回り感について問い合わせがあった】とします。内容はフィクションです。

P:お問い合わせ頂いた商業施設は今時点の還元利回り(キャップレート)は3.4%位ですかね。

R:今々は出物がなくて、利回りもどんどん低下傾向です。大阪市内の一等地物件はもう利回り3%前半に近い水準じゃないと買えなさそうです。

E:➊この間、心斎橋エリアの御堂筋沿いで3.2%くらいの取引されてましたて、あそこよりは若干劣るので少しキャップは弱め(高い)です。

❷逆に天王寺当たりで3%後半で取引もあったみたいです。そこよりは対象不動産は断然いいのですね。

❸また対象不動産近くで底地が3.1%の取引事例が出てます。対象不動産も償却後でみれば3%位で同等水準の目線となります。

P:マクロ的な市況、事例から見ても、3.4%程度は妥当かと思います。

ねこきん
ねこきん
これなら『で?』って言われずに済みそうですね

雲・雨・傘の理論

雲・雨・傘の理論って聞いたことありますか?

私は存じてなかったです。

“事実”と”解釈”と”アクション”を区別して提案しなさい、ということらしいです。

具体例でみると、

  • 雲(事実):空を見ると、雲が出ている
  • 雨(解釈):曇っているから、雨が降りそうだ
  • 傘(アクション):雨が降りそうだから、傘をもっていく

なるほど、わかりやすいです。

たまに上司に『それは事実なんか、ねこきん君の意見なんかどっちなん?』て聞かれたりしません?しませんか。私だけですね。

区別して説明出来てないとそんなリアクションされてしまいます。

事実は、動きようのないものです。

解釈は、個々人の判断の部分ですので、明らかに間違っている場合は修正しないといけません。

間違った解釈のまま行くと、間違ったアウトプット(アクション)で仕事が進んでいってしまいますね。

 

一方で間違えを恐れて、”解釈”、要は自分の意見を言わないといつまで経っても成長しません。

本書でも、考える力こそビジネス能力とうたっています。

情報を集めるのではなく、自分で考えること。

考えることとは、自分の意見を持つこと。

上司に言われた資料を打ち出して、そのままファイリングして渡すだけなんてことしてたらダメです。

 

私も新入社員のときに、これやって詰められました。

ファイル渡したときに『これの中に何書いてあんの?』

答えられずドモッてたら、ため息+もうええわ。ってやつ。

思い出したら若干腹立ちますが、資料貰う側になった今だと気持ちわからなくもない。

ちなみに今は、付箋貼って、マーカー引いて、渡すときにココとココが今回トピックになりそうですと一言二言添えて資料渡すようにしてます。

犬のごとき働く。

今後のアウトプット

PREP法と雲雨傘の理論について紹介してみました。

どちらも意識して実践していかないと身につかないスキルですが、とてもじゃないけど身につけられない!といったものではないですね。

すぐに実務に導入できるし、即効性もありそうです。

意識してやるのと、無意識にやっていたは全然違います。

“意識的にやる”ということは再現性があるということなので、いつでもどこでもできるようになりますし、人に伝えることができるようにもなります。

“人に伝える”は、いつかマネジメントする立場になったら非常重要になってくると思うので、意識してやれるようになっておきたいですね。

なお、このほかにも、本書ではロジックツリーやコンサルティング会社におけるエクセル技術などコンサルティングファームの人ならではの面白い技術が詰まってます。

会議で喋らないやつは要らない、といったキツメの内容のものまで。

書いてある内容はずっと使える技術ですので、身につけるなら早い方が良いですし、身についたら確実に役立ちます。

潰しの効くスキルが欲しいとお悩みの方は是非手に取ってみて下さい。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です