図書館

【9冊目】『論理思考力を鍛える「読む技術」』

論理思考力を鍛える「読む技術」

こんにちは、ねこきん(@nekokin37)です!

論理力を鍛える方法はたくさんあるかと思いますが、その一つが読書です。

本の読み方を変える(目的意識を持つ)ことで、論理力を強化することができる!というのが今回の書籍です。

論理思考は訓練によってしか養成できないとする一方で、訓練さえすれば誰でも身に付けられるものと言います。

”やればなんとかなる”というのは勇気がもらえますね!

ねこきん
ねこきん
せっかく本を読むなら、効果が高められる読み方を身に着けると吉ですね。

本を読むと同時に、論理力も一緒に高めたい人
文を読む力(理解力)を身に付けたい人
論理についての知識を整理したい人

『論理思考力を鍛える「読む技術」』の3分紹介

”なんとなく読書”から脱却して、”筆者の主張を捉える読書”へ転換できるようにする本です。

ちなみにこの著者は大手大学受験予備校の現代文講師です。

筆者の主張を捉えるには、筆者の立てた筋道(論理)を追う必要があります。

そして、この筋道を追うことで論理力が身に付く読書となります。

 

では、どうやったら筋道を追うことができるのか。

それは論理の基礎を理解することから始めます。

論理の基礎は以下の2つ。

  1. 言葉の規則を理解すること
  2. 論理の法則を理解すること

この2点を意識しながら本を読むことで頭の使い方が変化する、これがロジカル・リーディングだそうです。

読書テクニックや良書の探し方、要点のまとめ方、読書ノートの作り方などなど実践的なインプット・アウトプットの方法もたくさん書いてありますが、この2つが一番勉強になりました。

(読書ノートは面倒なので作れない派です…何度かチャレンジして長続きしなかった…)

”言葉の規則を理解する”。すなわち要点を捉えて文を読む。

まずは言葉の規則。

これを理解すると、文を読む力が付いて読解力が上がると言います。

現代文講師らしく文章の構成からの解説ですね。

 

  • 文章は、一文と一文の集まりから出来ています。
  • 一文は、文節と文節の集まりから。
  • 文節は、単語と単語の集まり。

文章を分解するとこんな構成なんですね。なるほど。

 

一文は要点と飾りからできています。

要点さえ抑えればどんな複雑な文でも理解できるようになります。

それでは要点とは何か。

主語と述語です。

つまり、一文は主語と述語という要点(骨子)があって、後はそれらを賑やかにする飾り(肉付けの部分)から出来ているということ。

ねこきんは倒れた。

ねこきんは気温38度の真夏の暑さにも関わらず、お気に入りの赤色自転車に乗り、3時間休みなくこぎ続けて大阪から京都へ向かったため、熱中症となり倒れた。

この二つの文の要点は、

ねこきんは(主語)

倒れた(述語)

ですね。

つまりどういうことなの?が分かると文はグッと読みやすくなり、ひいては理解力が高まります。

それが要点(主語・述語)を拾うことということになります。

”論理の法則を理解する”。すなわち文の論理関係を読み解く。

一般に用いられる論理は3つだけ。

  1. イコールの関係
  2. 対立関係
  3. 因果関係

論理とは、主張を不特定多数の人にわかってもらおうと、筋道を立てて説明することです。

筋道を立てるとは、点と点が繋がっている状態ですね。

不特定多数の人にわかってもらうためには、なるほどと思わせる論拠を並べていけば良い。

そこで使われるのが上の3つの関係であり、この関係を読み解くように読書をするのがロジカル・リーディングです。

イコールの関係

イコールの関係とは名前のごとく、主張=○○となる関係のことで4つに細分されます。

  • 具体例
  • 体験
  • 引用
  • 比喩(たとえ話のコト)

この4つ、PREP法のEに当てはめると有効ですね。

結論(Point) ⇒ 理由(Reason) ⇒ 具体例(Example) ⇒ 結論(Point)

の順で話を展開すれば説得力あるプレゼンができるというフレームワーク。

具体例のところを、体験・引用・比喩に置き換えて使う感じ。

この組み立ては就職活動の面接でも有効です。

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対立関係

反対のものを持ち出すことで、自分の主張を明確にするという使い方の論理。

要は比較できるモノサシを置くことで、自分の主張を際立たせる!方法です。

不動産鑑定評価の取引事例比較法もこれに当たりますね。

 

商品企画をする時って、競合他社のことを調べるハズ。

対立関係にあるあの商品は、ココが強みで売れているから、それを取り込む。

対立関係にあるあの商品の弱点を克服したのが、この新製品。

こんな感じで日常から対立関係を引用しています。

因果関係

因果関係は、AだからBであるという理由・原因⇒結論・結果の関係です。

またまたPREP法ですね。

結論(Point) ⇒ 理由(Reason) ⇒ 具体例(Example) ⇒ 結論(Point)

ビジネスでの主張(結論)には、理由付けが一番重要です。

その理由付けにより説得力を持たせるのが、イコールの関係を使った4つ(具体例・体験・引用・比喩)になると思います。

今後のアウトプット

この本を通じて、”論理”について整理できたのが良かったです。

無意識に使っていることを、意識的に使うって大事ですよね。

意識的にできるということは、コトバに出来るようになって、かつ再現性も付くから何度でも出来るようになります。応用も効くハズ。

意識的に使うには頭の中で整理されている必要があります。

この本に書かれているロジカル・リーディングという読み方を実践するには、慣れるまで結構な忍耐力が要りそうですが、通常の読書に少しでも取り入れていこうと思います。

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