こんにちは、ねこきん(@nekokin37)です!
不動産鑑定業界は不動産業以外の異業種から参入してくる人がたくさんです。
そのため不動産価格を評価しているけれど、不動産業界のベーシックな仕事内容がよくわからない…なんてことになりがちです。
業者さんヒアリングとかもするのに、お相手の仕事内容がわからなければ話も嚙み合わないし、失礼にもなります。
不動産の鑑定評価でも不動産業者の動きを知らないと適切な市場分析ができません。
まずは業界の勉強をすることをオススメします。
1. 手軽に不動産業を概観できる!『不動産のしくみがわかる本』
書籍タイトルの通り、不動産業のしくみが分かります。
不動産業と一括りにいっても売買仲介であったり賃貸仲介、管理、開発(仕入・分譲販売)といったいろんな業種があります。
それぞれでやることが全く違うので、まずは各業種がどんな仕事をやっているのかざっくり把握しておいた方が良いです。
この本は、図と文が見開きで構成されているパターンで読みやすいです。
1時間もあれば読めてしまいますので、初めての業界知識の導入としてはちょうど良いです。
業界本は色々ありますが、まずは全体像をつかむための本ならざっくり簡単に読めてしまうものがオススメです。
分厚い本だと途中で飽きて、結局投げちゃいますし汗
ちなみに著者は一級建築士と不動産鑑定士のダブルライセンスの方!
2. 不動産屋さんが開業できそうな気になる!『誰も教えてくれない「不動産屋」の始め方・儲け方』
不動産屋さんの開業の仕方の手引き本です。
どうやれば不動産屋を始めることが出来るか、売上を上げていけるかを具体的に指南してくれています。
不動産仲介未経験でも開業できそうな気がしてきます。
逆に言うと、こうやって不動産屋さんは仕事をしているんだということが分かります。
大きな流れとして下の通り、賃貸仲介からスタートして、実績が出来てきたら銀行融資を使って、買取や開発業などステップアップしていくことを推奨しています。
売買仲介での売却依頼を取得するコツなど、不動産仲介業のビジネスモデルがわかりやすく説明されており、不動産業界未経験者の私にとってとても勉強になった一冊です。
3. 大手不動産業者との差別化戦略!『不動産屋が儲かる本当の理由と仕組み』
『誰も教えてくれない「不動産屋」の始め方・儲け方』と同じ著者が書いてる本です。
こちらは、中小企業の不動産屋さんとして売上を立てていく具体的な方法が書かれています。
大手企業は広告宣伝費にお金をかけてますので、ネームバリューや信頼感が強く、またマンパワーもすごいためまともに戦っては敵いません。
というわけで、中小の不動産屋さんとしては大手が拾わない案件を狙っていきましょう!といった内容です。
では、大手が拾わない案件ってどういった案件?なぜ大手は拾わないのか?
答えは、物件周りや権利関係、人間関係がややこしかったりする案件です。
要はめんどくさかったりするから大手が拾わないんですね。世知辛い。
ただ、そういったニーズ(お悩み)の解決は、不動産鑑定の場面でもお仕事のタネとなります。
底地・借地権の困りゴト、共有の困りゴト、相続対策・申告の困りゴトなどなどで不動産の適正な価格を示すことによって話が進められるシーンがたくさんあります。
世の中に出ている不動産のお悩みゴトを知る上でも本書は有用です。
4. より実務的な知識を身につける!『誰も教えてくれない不動産売買の教科書』
『誰も教えてくれない「不動産屋」の始め方・儲け方』とタイトルが似ていますが、著者は異なります。
こちらも不動産業者さんを目指す人向けに書かれた本です。
より実務的で、不動産売買の時に、どんな手続き・契約書が必要か、といったことを買主サイドと売主サイドの双方から丁寧に説明してくれています。
非常にわかりやすく、1~2時間位で読めてしまいます。
重要事項説明書の書き方・留意点について細かく解説してあり勉強になります。
(現場の実務者は重説を作るときに神経つかってるんだろうなぁというのが透けて見えます。うちの奥様はマイホーム購入の時、重説中ほぼ寝てました。。。)
また、お客さんのタイプ別のコミュニケーションの取り方など、接客業のコツもあるなど参考になる補足情報も満載です。
5. 不動産投資についても学ぼう!『確実に儲けを生み出す不動産投資の教科書』
『誰も教えてくれない不動産売買の教科書』の姉妹本です。
不動産業界に関する書籍ではないですが、個人の不動産投資ブームが始まって久しい中、不動産投資の知識も持っておいた方が良いです。
戸建や区分マンション、郊外RCなど、タイプ別に特化したハウツー本もたくさん出ていますが、こちらは投資初心者向けに、中古戸建・アパート・マンションを投資対象としてオススメしている内容です。
こちらの本も『誰も教えてくれない不動産売買の教科書』と同様、論理的かつ簡潔に記載されており、1~2時間位で読めてしまいます。
個人の不動産投資家として、どんな動きをすればいいのかといったベースが掴めます。
また、物件の写真の撮り方など現地調査のテクニック的については一読の価値ありです。
アレ。なんか不動産投資ができるんじゃね?って意欲まで出てくる素晴らしい内容ですが、CFの引き方・読み取り方とかは書いてないので、もっと勉強しないと不動産投資は出来ないです。。。
まとめ
不動産業の知識を身に付けるのに役立つ本を5冊上げてみました。
不動産業のビジネスモデルを知ることは、不動産鑑定評価でも市場分析(市場参加者の行動や属性)するのに重要なので、是非、一度手に取って勉強に役立ててみて下さい!